小説でワインを学ぶ。 『ワインガールズ(著:松山三四六)』
~ワインに青春をかけた少女たちの物語~
ブドウ栽培からワインの瓶詰めまでの工程を学べる小説
『ワインガールズ(著:松山三四六)』
小説の紹介
ワイン造りの工程が学べる高校を舞台にした小説です。
登場人物は表紙にも登場している3人の女子高生。
イケメンの先輩に憧れてワイン造りを学び始める北村いちる。
学年一の優等生で実家は倒産寸前のワイナリー、医学部への進学をやめてワイン造りを学び始める百瀬結生子。
イタリアンシェフの父親が病に倒れたことをきっかけにワイン造りを学び始める奥沢美麓。
この3人がワイン造りの名人で熱血指導者の高山秀次郎からワイン造りを教わる。
当然様々な問題にぶつかり、苦労を乗り越えながらワイン造りをしていくというストーリーです。
メルロー
彼女たちが育てるブドウはメルロー。
メルローは赤ワイン用のブドウとして有名な品種のうちのひとつです。
(他には、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールなどが有名)
味わいはカベルネ・ソーヴィニヨンが最も酸味や渋みが強く、
ピノ・ノワールは渋みが控えめでまろやかな味わい。
その中間でバランスのとれた味わいなのがメルローです。
そのため、初心者が最初に飲むワインとしてよく勧められるワインです。
メルローのワインよりもっと力強い味わいが好みなのか、
控えめでまろやかな味わいが好みなのかという判断の基準になります。
だからまずはメルロー。
塩尻市桔梗ヶ原
舞台となっているワイン造りを教えている高校は長野県塩尻市桔梗ヶ原に実在する志学館高校が基になっています。
この高校がある桔梗ヶ原のメルローの評価は高く、世界最大のワイン専門誌「ワイン・スペクテイター」で90点の評価を貰っています。(シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー 2011)
【補足】
ワイン・スペクテイターの評価基準は以下の通り。
85点以上のワインはかなり素晴らしいワインといえます。
95-100 Classic:偉大な素晴らしいワイン
90-94 Outstanding:傑出したワイン
85-89 Very good:とてもよいワイン
80-84 Good:よいワイン
75-79 Mediocre:並のワイン
50-74 Not recommended:おすすめできないワイン
まとめ
この小説でワイン造りの大変さを学び、桔梗ヶ原のメルローを実際に飲んでみる。
そこからワインを嗜みはじめるというのも良いのではないでしょうか?